この春347名の高校61回卒業生が、3年間過ごした潤陵の学窓から巣立って行った。
3年間のたくさんの楽しさや悲しさ、たくさんの喜びや悔しさを胸に、それぞれの想いを笑顔や泣き顔に変えて、嘉穂の門を後にして行ったのだろう。
舞い散る桜の花びらからやがて新緑へと、鮮やかに春の色が目に映ろう中、今年もまた爽やかな風の様な同窓生を迎える。
彼等、彼女等が運んでくれる爽やかな風は、我々にまたたくさんの元気や勇気を与えてくれるだろう。
高校3年間で紡いだ同期の横の糸を、世代を超えた同窓会の縦の糸にしっかりと織り込んで、色褪せる事の無い母校への想いを抱き続けながら、この先に待つ永き青春を駆け抜けて欲しい。
時には父となり母となり、兄となり姉となり、若き同窓生が運ぶ爽やかな風の薫りを感じ、若き風の音に耳を澄ませ、そして共に校歌に涙する。そんな縦の糸であり続けたいと思う。
高校61回卒業生、347名。
これまでの全卒業生は、32983名に達する。
そして、新たに313名の新入生が、嘉穂の門をくぐる予定である。